鍼灸の手技
鍼治療と灸治療の手技についてご説明いたします。
鍼治療について


- < 使用する鍼 >
- 滅菌されたステンレスのディスポーサブル鍼(使い捨て鍼)です。おひとりに使用したら廃棄しています。鍼先を指ではじくと、柔らかくしなるほど、細い鍼です。
- < 使用する鍼皿 >
- プラスチック製の鍼皿です。おひとりに使用したら廃棄しています。
- < 鍼治療方法 >
- 症状・体調・体質などにより、患者様一人ひとり、鍼の手技は異なります。ツボに鍼を軽く刺して、すぐ抜く方法もあれば、10~20分間そのままにしておく方法もあります。そのままにしても、ほとんど違和感はありません。
背中全体のこりが強い時などは、背中の経絡に沿って一定の間隔で、鍼を軽く刺してはすぐ抜いていく
散鍼 さんしんという方法を用います。また、全身を調整するので、症状がある部位以外のツボにも鍼をします。
鍼が始めての方は、刺激の少ない細くて短い鍼を使いますので、ご安心下さい。鍼が苦手な方は、お灸だけの治療も行います。お気軽にご相談下さい。
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円皮鍼 えんぴしん
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皮内鍼 ひないしん
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灸頭鍼 きゅうとうしん
灸治療について

灸はモグサを用いた温熱療法の一種です。
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棒灸 ぼうきゅう
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炭でできた棒灸
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塩灸 しおきゅう
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箱灸 はこきゅう
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点灸 てんきゅう
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台座灸 だいざきゅう
鍼灸の効果
鍼灸の効果

東洋医学では、全身に経絡(けいらく)という通路が全身に張り巡っていると考えています。気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)が経絡を通って全身に行き渡ることにより、ヒトの体の機能が営まれています。
従って、心身のどこかに苦痛があれば、その症状と関係する「経絡」に異常が現れるととらえます。
その反応は、経絡上などにある「ツボ」に現れます。「ツボの反応」には、押さえると痛む、硬いしこりが触れる、ざらつき・湿り気・へこんだ反応などがあります。反応があるツボに鍼やお灸をすると、気・血の流れが良くなり、症状の改善がみられます。
「経絡」は内臓とも繋がっているので、鍼灸により全身の機能を調整することができます。鍼灸は、ヒトがもつ自然治癒力を活性化して、様々な症状を改善するので、副作用はほとんどありません。
鍼灸の適応症
鍼灸の適応症
首・肩・手首・背中・腰・脚・膝の痛みなど、整形外科の病気に伴う「痛み」や「こり」の症状だけでなく、下記のように婦人科・内科・耳鼻科・皮膚科・心療内科(心の不調)など、様々な症状が対象となります。
整形外科 | 首こり・肩こり・五十肩・肘関節痛・手根管症候群・腱鞘炎・背中の痛み・腰痛・ぎっくり腰・脚の痛みやしびれ・股関節痛・膝関節痛・足首の捻挫など |
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婦人科 | 生理不順・生理痛・生理前の不調・不妊症・逆子 子宮筋腫や子宮内膜症に伴う諸症状(生理痛・生理不順・腰痛など) 更年期症状の諸症状(頭痛・めまい・耳鳴り・不眠・不安感・疲労感・のぼせ・肩こり・関節痛・筋肉痛など) |
内科 | 胃痛・胃もたれ・食欲不振・便秘・下痢・気管支喘息・風邪、高血圧や低血圧に伴う諸症状など |
耳鼻科 | 鼻炎・花粉症・急性耳鳴り・急性難聴など |
皮膚科 | アトピー性皮膚炎など |
心療内科 | 無気力・イライラ感・不安感・自律神経失調症など |
その他 | 頭痛・片頭痛・めまい・眼の疲れ・冷え症・寒がり・慢性疲労・疲れやすい・足腰がだるい・体全体がだるい・むくみ・不眠・のぼせる・健康の維持・増進(養生)など |
※気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
ブログにて、少しずつではありますが、当院での症状別の鍼灸治療方法をご紹介しています。
ブログ内の、右側にあるカテゴリー症状別の鍼灸治療から、ご覧下さい。
