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カテゴリー:東洋医学ってなに?

特集~五臓六腑の力が鍼灸治療を活かす③~肝と胆

2017年7月10日

 

東洋医学と西洋医学は共通することもあれば、

東洋医学独自の見解もある。

20年間理学療法士の仕事をしてきたコトーは、

どっぷり西洋医学につかり、

鍼灸学校に通い始めたときは???のことだらけ…。

理屈なしに覚えるしかない!

A4サイズのルーズリーフに主要なことを書き連ねた。

 

 

病院で理学療法士をしつつ、夜学の鍼灸学校に通った。

残業ができなくなり、帰宅後や休日はデスクワークの毎日。

学校は小テストが多かったが、勉強する時間がとれない…。

出勤は徒歩30分。

4つ折りにしたルーズリーフを見ながらテクテク歩いた。

 

 

 

 

臓器の『肝』の別名は、『将軍の官』。

西洋医学では、感情や思考を生み出す場所は脳。

しかし、東洋医学では臓器でも感情や思考が生み出される。

『肝』は、判断力や計画性などの思考能力をになっている。

また、肝は、身体活動がスムースに行えるように働きかけたり、

休息を促したりする。

身体の防衛にもかかわっている。

そんな肝の働き方が、政府の官職の中では将軍の働き方に似ているところから、

『肝』は『将軍の官』と例えられるようになった。

紀元前の中国の話。

 

 

 

赤いラインは『足闕陰肝経 あし・けついん・かんけい』という経絡。

足の親指から始まり、すねから太ももの内側を通り、

おなかの側面を上り、肋骨の下で終わる。

この経絡は途中枝分かれして、肝にもつながっている。

経絡上にツボは片側14個。

 

 

血(けつ)の貯蔵も、肝の重要な働き。

生理痛、生理不順、不妊症、更年期症状など婦人科の症状は、

血の巡りを整えることが必須であり、

この経絡上のツボはよーく使う。

 

 

『肝』と表裏関係にあるのは『胆』。

『胆のう』のこと。

胆の別名は『中正の官』。

中正官とは、中国の魏(ぎ)(国名)に始まった

九品(きゅうひん)中正法により、

人物を推薦するために地方の群ごとに設けた官職らしい。

胆は、決断や勇気をつかさどる。

また、個々の臓器の活動状況を監視し、

それらの活動の適否を決断し働きかける臓器でもある。

 

足少陰胆経(あし・しょういん・たんけい)。

目尻の外側から始まり、耳まわりや側頭部を行ったり来たりした後、

体幹の側面、下肢の外側を下り、足の薬指で終わる。

この経絡は胆にもつながっている。

ツボは片側44個。

この経絡は全身の横を通っているので、片頭痛や脇腹の痛みなど、

体側にあらわれる症状を治すときによーく使う。

 

 

例えば片頭痛では、こめかみあたりのツボに

細くて短い鍼を皮膚と水平にちょこんと刺す。

脚のツボもよーく使う。

 

 

うーっ! うーっ! うーっ! 難しすぎる!!!

11冊の参考書と何度もにらめっこして、

ブログの下書きに時間がかかっちゃった。

なーんとなく理解してもらえただろうか…。

うーっ! うーっ! うーっ!

気を取り直して、おまけの話!

 

 

コトーはときどきハガキを書く。

自分で撮った写真をハガキの裏に印刷し、

表に宛先とメッセージを書く。

梅雨の時季だったら、こんな写真を使う。

 

 

 

あじさい。

 

 

 

これもあじさい。

 

 

 

梅雨があけたら、これかな…。

送る相手に合いそうな写真を選ぶのも楽しい。

 

 

先日、ハガキを書き、仕事の合間に近くのポストへダッシュした。

しかし、なっ! ない! ポストがない!

以前、この場所には公衆電話もあったが、とうとうポストもなくなった。

利用している人が少ないのかな。

最近はメールでやり取りすることが多くなったが、

手書きの手紙やハガキは味があっていいのになぁ…。

 

 

そうそう、以前、こそっと皆さんに手紙を書いたことがある。

気づいた人がいたかなぁ…。

2015年3月14日のブログ『これもクセかな…』の中で、

さりげなく手紙を載せた。

明るめの画像に差し替え、画像自体も拡大したので、

わかると思う。

……って、改めて読んでいただくような内容ではないけれど…。

では、2通目の手紙をどうぞ…。

 

 

 

特集~五臓六腑の力が鍼灸治療を活かす②~心包(しんぽう)と三焦(さんしょう)

2017年6月29日

 

中国最古の医学書『黄帝内経 こうていだいけい』。

紀元前4~5世紀頃から紀元前100年頃にまとめられた。

歴代の医学者が多くの治療経験に基づき書いた本。

その中では、五臓六腑についても触れている。

 

 

五臓は肝、心(しん)、脾、肺、腎。

六腑は胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(さんしょう)。

心は、君主の官。

心包(しんぽう)は、臣使(しんし)の官。

三焦は、決瀆(けつどく)の官。

 

 

東洋医学では、心の働きは血液を全身に送るだけでなく、

生命活動と精神活動をつかさどる『神 しん』を蔵する。

心は重要な働きをする臓器であり、

『君主の官』つまり『最高指導者』と表現されている。

 

 

心包は形がなく、働きだけがある臓器。

心を包み保護する膜のようなもの。

心に邪気が近づくと、心包が邪気を受け止めて追い払い、

心を守る。

そのため、『臣使の官』と表現されている。

見守り機能付きの臓器は、心のみ。

紀元前から『心』は最も大事にされていたんだなぁ…。

 

 

赤いラインは『手闕陰心包経 て・けついん・しんぽうけい』という経絡。

胸から始まり、脇の下、上肢前面の中央へと下り、

中指で終わる。

この経絡は枝分かれして心包にもつながっている。

経絡上にツボは片側9個。

コトーがよく使うツボは、『内関 ないかん』。

 

 

 

 

 

内関は手首近くにある。

ここに鍼やお灸をして、イライラ感や不安感などの心の不調や

自律神経のアンバランス、つわりなどの改善をねらう。

乗り物酔いをしたとき、ツボ押しもいいよ!

 

 

 

ツボ・モデル子ちゃんの後ろ姿。

赤いラインは『手少陽三焦経 て・しょうよう・さんしょうけい』。

『手闕陰心包経』と表裏関係にあり、お互い影響しあっている。

薬指から始まり、上肢後面中央を上り、

肩、首の横、耳の周りを経て、目の外側で終わる。

ツボは片側23個。

この経絡が通っている目、耳、肩、腕のトラブルを治すときに

これらのツボを用いることが多い。

 

 

この経絡は三焦にもつながっている。

三焦も心包と同様に形はなく、働きだけがある。

場所は体幹。

横隔膜から上の働きを上焦(じょうしょう)、

横隔膜からへそまでの働きを中焦(ちゅうちょう)、

へそから下の働きを下焦(げしょう)という。

 

 

口から取り込まれた飲食物は消化され、

エネルギーと栄養分は体内に吸収され、

不要なものは尿と便となって、体外に排出される。

東洋医学では胃、脾、肺、心、小腸、大腸、腎、膀胱…と

たくさんの臓器がそれにかかわっている。

三焦はこれらの臓器を結びつける通路みたいなもので、

飲食物の消化吸収から排尿・排便までの過程が円滑に進むように、

臓器に働きかけている。

 

 

『決』とは、疎通のこと。

『瀆 とく』とは、溝渠(こうきょ)(=水を流すみぞ)のこと。

決瀆とは、水道を疎通させること。

中国最古の医学書『黄帝内経』で、三焦は『決瀆の官』と書かれたのが、

なーんとなく分かるなぁ…。

 

 

ブログを読んでいる方にも分かってもらえるかなぁ…。

難しいテーマをブログにしちゃったなぁ…。

先は長い。

うっ!うっ!うっ!

気を取り直して、おまけの話!

 

 

 

三焦といえば芭蕉。

この電気スタンドの筒の部分は、芭蕉布と芭蕉紙が使われている。

多年草の芭蕉は、沖縄県と奄美群島の特産品。

芭蕉の茎の繊維を使って、布や紙が作られる。

20年前に沖縄へ行ったときに、

芭蕉布と芭蕉紙の深みのある色合いに一目ぼれして購入した。

 

 

 

 

 

今は、鍼灸院の玄関先で、柄の長い靴べら入れになっている。

三焦と芭蕉の因果関係はまーったくない。

ただ、三焦という文字を見ると、一文字違いの芭蕉を連想し、

このスタンドを思い出すんだなぁ…。

 

特集~五臓六腑の力が鍼灸治療を活かす①~心と小腸

2017年6月16日

突然、問題だよ~ん!

『五臓六腑』の、11個の臓器ってなーんだ?

ヒント!

五臓は、中身の詰まった臓器。

例えば、肝臓。

六腑は、中が空洞の臓器。

例えば、胃。

ネットの力を借りずに考えてみよう!

チチチチチチチ…。

さぁて、答えは、

五臓は肝、心(しん)、脾、肺、腎。

六腑は胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(さんしょう)。

実は、『五臓六腑』って東洋医学用語。

三焦や心包(しんぽう)など、実在しない臓器もある。

いじわる問題ですみませ~ん!

 

 

これらの臓器の働きは、東洋医学と西洋医学で共通するものもあれば、

東洋医学独自の見方もある。

鍼灸治療では、滞った『臓器の働き』を調整することによって、

体や心の症状を治す。

今回は、臓器と経絡とツボと鍼灸治療のつながりをテーマに、

特集を組んでみようと思う。

内容が専門すぎて、

噛み砕いて書けるかどうか定かでないが、

強引にスタートしちゃうよー!

 

 

赤いラインは『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』という経絡。

脇の下にあるツボ『極泉 きょくせん』から始まり、

肘の内側、手首へと下り、小指にあるツボ『少衝 しょうしょう』で終わる。

左右対称に計2本あり、この上にツボが7個ずつのっている。

 

 

経絡は、通っている部位やつながっている臓器に

エネルギーと栄養分を送っている。

といっても、西洋医学の血管やリンパ管、神経とは別物。

経絡は目に見えない通路。

 

 

この経絡は、臓器の『心 しん』にもつながっている。

西洋医学の『心臓』の働きは、

ポンプ作用によって血液を全身に送ること。

東洋医学の『心』の働きはそれ以外にもある。

神(しん)を蔵すること。

神は精神のようなもので、精神活動は心(しん)によって行われる。

 

 

情緒のトラブルによって、

『手少陰心経』を通っているエネルギーや

栄養分の流れが滞っている場合、

この経絡の上にのっているツボに反応が出てくる。

押すと他のツボよりも圧痛を感じたり、

その部位の皮膚がざらついたり、へこんだり…。

反応があるツボに鍼やお灸をして、

滞った経絡を改善させ、

心へ充分にエネルギーや栄養分を送ることにより、

心の働きも改善させ、情緒の安定もはかる。

この場合の『心の働き』は情緒に関するものであって、

血液を全身に送るポンプ作用まで低下するわけではない。

 

 

ツボ・モデル子ちゃんの後ろ姿。

赤いラインは『手太陽小腸経 て・たいよう・しょうちょうけい』。

『手少陰心経』と表裏関係にあり、お互い影響しあっている。

小指にあるツボ『少沢 しょうたく』から始まり、

肘の上、脇の下、肩甲骨、肩、首の横、頬へと上がり、

耳の横にあるツボ『聴宮 ちょうきゅう』で終わる。

ツボは片側19個。

小腸にもつながっている。

 

 

首こり、肩こり、腕の痛みが生じると、

この経絡のツボに反応が出やすい。

えっ!?

この経絡のツボに反応があるなら、小腸も悪い?

そんなふうには結びつかない。

こりやすい筋肉の上に、この経絡のツボがあり、

コトーはよーく使う。

 

 

ぎょぎょぎょー、あっという間に1199文字、書いちゃった。

残りの臓器は、あと10個ある!

特集は何話まで続くだろうか…。

次回は、実在しない臓器『心包』と『三焦』の話。

難しいけれど、おつきあいください。

 

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