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カテゴリー:東洋医学ってなに?

特集~器官や臓器の症状に働きかけるツボたち⑬~腎

2018年11月16日

 

 

後から見た背中とお尻。

下部肋骨に位置し、重さは110~130g。

こぶし大のそら豆状。

左右1対で赤褐色の臓器は、腎臓。

 

 

血管を流れる血液は、固形の赤血球や白血球だけでなく、

水分やタンパク質、糖質、脂質などの液状のものも含まれる。

液状のものは、腎臓へ1分間に500mlほど流入している。

腎臓は、それらを年中無休でろ過している。

1日のろ過量は150ℓ。

ろ過された水分の99%は再吸収され、再利用される。

残りの1%、1.5ℓが尿となり、膀胱へ送られる。

ナトリウムやアミノ酸など、体に有用な物質も腎臓で再吸収される。

体に不要な物質は、膀胱へ送り出す。

腎臓は働き者なんだなぁ…。

 

 

東洋医学では、『腎』は『水の臓』といわれ、

体内にある液体すべてをつかさどっている。

 

 

『腎』は『作強の官』とも例えられ、

力強さを作る臓器。

『将軍の官』とよばれる『肝』とタッグを組み、

防衛隊のトップとして活躍している。

 

 

この世に産声をあげたとき、生命活動の原動力となるのは、

両親から受け継いだ『先天の精』。

これは腎におさまっている。

口から取り込んだ飲食物は栄養となり、

『後天の精』として『精』に補充し続ける。

 

 

腎は生命力に直結し、腎の働きが活発であれば、

のびのびと成長できる。

逆に、腎の働きが衰えると、様々な臓器や器官の働きも低下する。

これが老化現象。

 

 

腎は、骨・髪・耳と関係が深い。

骨粗鬆症や白髪、脱毛、難聴や耳鳴りなどの症状では、

腎の働きが影響しているのか、見極めることが大切。

腎が関係していれば、腎の機能をアップする鍼灸治療も必須!

 

 

当鍼灸院は女性専門。

不妊治療の方も来られる。

子宮や卵巣にトラブルがないのに、なかなか妊娠ができない場合、

腎の機能の活性化もはかる。

 

 

 

 

 

 

腰に『腎兪 じんゆ』というツボがある。

腎に働きかけるツボであり、

腎の機能をアップさせたいとき、

このツボによーく鍼やお灸をする。

 

 

赤いラインは『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』という経絡。

この経絡の上にツボが27個。左右合わせると54個。

臓器や器官のアンチエイジングをしたいときには、

これらのツボを使うなぁ…。

 

 

1つ、気をつけてほしいことがある。

西洋医学でいう『腎臓』と、東洋医学でいう『腎』の働きは、

共通する点もあれば異なる点もある。

東洋医学で診たときに、『腎』にアプローチする必要がでてきても、

「腎臓が悪いんだ…」「尿がうまく作れなくなっているんだ…」などと、

直結して考えないでほしい!

 

 

特集に取り上げる臓器は、残り1つ。

あと1つったら、あと1つ!

もうすぐ終わるんだ!

うれし~い!

がんばるぞっ!

 

履き心地と機能が肝心!その②~こだわりの愛着品⑤

2018年5月13日

 

 

中国最古の医学書『皇帝内経 こうていだいけい』。

紀元前4-5世紀頃から100年頃までにまとめられた。

多くの医学者が治療経験に基づき、書いた本。

中国の気候風土や社会環境の違いにより、

発生しやすい病気は各地で異なり、

治療方法も地域によって異なった。

そんな記述がある。

 

 

東方の海岸地方では、オデキができやすく、

へん石と呼ばれるメスで切開する治療が発達した。

西方の砂漠地帯では、内臓の病気になりやすく、

薬物を煎じた液(漢方薬)が発達した。

北方の高原地帯では、冷えからくる内臓の病気が生じやすく、

灸による温熱療法が発達した。

南方ではけいれんを伴う痛みやしびれが生じやすく、

鍼治療が発達した。

中央では、手足が萎えて冷え、頭がのぼせる病気や、

慢性の悪寒発熱病が多く、

整体療法や按摩療法が発達した。

 

 

コトーが鍼灸の修行で中国に留学中のこと。

テレビの天気予報を見ていたら、北はダウンジャケットのマーク。

南は半袖Tシャツのマークだった。

本土が広い中国ならではの、医学の発展の仕方だと思う。

 

 

そんな中医学が日本に伝わったのは、562年。

中国の僧侶が仏典ともに医学書を携えてやってきた。

そして、江戸時代(1603年~1868年)に入ると、

お灸は伝統医療として、広く庶民に浸透した。

お灸をしている姿が、浮世絵の題材にもなっている!

日本の鍼灸の歴史も長い!!!

 

 

その江戸時代の末期、1865年創業の履物店に行ってきた。

ずーーーーーーーっと欲しかった物をゲットしたよー!!!

 

 

 

 

下駄。

下駄の台はいくつも種類があり、

ビギナー・コトーは黒塗りのスタンダード・タイプを選んだ。

雨をはじいてくれる!

たくさんある鼻緒の中から、1セット選び抜くのも時間がかかった。

その場で鼻緒を下駄の台に取り付けてくれる。

外を試し履き…。

慣れてないから、脚がカックンカックン…。

 

 

靴って履き続けると、自分の足に馴染んで履きやすくなるが、

それは形が崩れるってことで、靴底のゴムの減り方も偏る。

下駄は右と左と決めずに、左右を履き変えれば、

鼻緒の型崩れはしにくい。

下駄の脚は均等に削れる。

 

 

底の鼻緒の留め部が擦れるくらい脚が削れたら、

新しい台に鼻緒を付け替え、

使い切った台はお風呂の焚き木として使われていた。

全てを使い尽くす…。

先代の日本人の知恵なんだなぁ…。

 

 

最近購入したお気に入りの靴。

1時間も履いていると、右足が痛くなっちゃう。

靴屋に行った。

「土踏まずがありませんねぇ。

この靴の特徴として、

中敷きの土踏まずの部分の盛り上がりが強く、

それに足が対応しきれないようですね。

痛いからといって、靴ひもを緩めてしまうと、

靴の中で足が動き、痛みを助長しかねません。」

 

 

土踏まずは、指を曲げる筋肉でできている。

ということは、足指の筋肉が衰えているってことー!?!?!?

思い当たる節はある。

 

 

 

 

2017年10月06日のブログ、

『履き心地と機能が肝心!こだわりの愛着品④』で紹介した草履。

室内用として愛用。

冬は指先が寒いから、スリッパ・タイプのサンダルを履いていた。

草履や下駄は足指を使わないと脱げちゃうから、

履いて歩くだけで、足指の筋肉トレーニングになる。

冬の間、草履を履かなかっただけで、退化しちゃったのぉ~~!

情けない…。

ということで、室内の草履復活!

着物を着るわけではないが、

コトーの普段着に下駄は合いそうなので、

外では下駄を履いて、さっそうと足指を使うぞぉー!!!

 

特集~五臓六腑の力が鍼灸治療を活かす⑥~腎と膀胱

2017年8月04日

腎臓の働きといえば、尿の生成。

腎臓には1分間に約500~700mlの血液が入り込み、

濾過(ろか)される。

濾過量は、1日150ℓ。

そのうちの99%は体に必要な物として再吸収され、

残りの1%(約1.5ℓ)が尿として膀胱へ送られる。

 

 

東洋医学の『腎』には、他にも多くの働きがある。

一番重要なのは、精(せい)を蔵していること。

精には、『先天の精』と『後天の精』がある。

両親から受け継いだ『先天の精』によって、

胎児の体が形成され成長する。

そして、この世に生れ出ると、先天の精は腎におさまり、

発育・成熟・生殖という生命活動をスタートさせる。

そのときには、両親から『精』は補充できない。

口から取り込んだ飲食物から『後天の精』は作り出され、

『先天の精』に『精』を補充している。

『精』って栄養源のようなエネルギーのようなものかなぁ…。

 

 

赤いラインは、『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』という経絡。

足の裏から始まり、下肢内側、体幹前面を上り、鎖骨の下で終わる。

経絡上にツボは片側27個。

腎にもつながり、泌尿器の症状を治すときには、

この経絡のツボに鍼やお灸をする。

 

 

生理痛や生理不順、更年期症状、不妊症など婦人科の症状にも、

この経絡のツボをよーく使う。

腎のエネルギーが衰えれば、生殖器の機能も衰えやすい。

子宮や卵巣の機能アップには、腎の活性化は不可欠なんだなぁ…。

足少陰腎経のツボに鍼やお灸をして、

腎、そして子宮と卵巣の機能の底上げをはかる。

男性の更年期症状や不妊症など生殖器のトラブルでも、

同様に、この経絡のツボを使って、

腎、そして精巣の機能アップをはかる。

これらは東洋医学独自のアプローチであり、

これらの症状があるからといって、

腎臓の病気があるわけではない。

 

 

 

 

腎は耳と連結している。

これも東洋医学独自の見解。

突発性難聴や急性耳鳴りなど耳の症状には、

耳周辺のツボだけでなく、

腎のエネルギーを補充するツボにも鍼やお灸をする。

 

 

腎と表裏関係にあるのは、『膀胱』。

腎臓で生成された尿は、毎分約1mlずつ膀胱へと送られる。

膀胱は伸縮性に富む筋性の袋で、

容量は300~500ml。

尿が150~300mlくらいたまると尿意を感じるが、

脳の指令でがまんできる。

400mlくらいたまると尿意が高まり、

トイレに行きたくなる。

 

 

赤いラインは、『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』。

東洋医学でも膀胱の働きは蓄尿と排尿であり、

膀胱炎など泌尿器の症状には、この経絡のツボを使う。

 

 

この経絡の注目する点は、位置だと思う。

目の内側から始まり、額、頭頂と上り、

後頭部、体幹後面(ここでは2列になる)、

下肢後面と下り、足の小指で終わる。

体の中心にあり、頭のてっぺんから足先まで通る経絡は、

これしかない。

ツボは片側67個!

とーっても多い!

目、後頭部、背中、腰、下肢だけでなく、泌尿器や生殖器など、

治療対象となる疾患は多岐に渡る。

 

 

 

 

もう1つ注目する点は背中からお尻にかけてのツボ!

 

 

 

 

 

ツボ・モデル君の背中。

左側の黒線2本が、足太陽膀胱経。

右の黒線を見てほしい。

上から、肺兪、心兪(しんゆ)、1つ飛ばして肝兪、胆兪、

脾兪、胃兪、三焦兪(さんしょうゆ)。

あっ、肺兪が写っていなかったなぁ…。

すみません。

 

 

 

 

そして、腎兪、大腸兪、小腸兪、膀胱兪。

足太陽膀胱経のツボを使って、11個の臓器にも働きかけられる!

それだけ重要な経絡だと思う。

 

 

ヤッター!

特集がやっと終わったぞぉー!

関係する東洋医学本と鍼灸本を読みあさり、

各臓器の何の働きを取り上げるか考えに考え、

いざ下書きを始めると、まとまらない…。

う~ん、う~ん、う~ん、もう頭が回らない…。

明日、考えよう…。

このパターンを何回も繰り返し、時間がかかっちゃったなぁ。

 

 

うだるような暑さの中、小難しいブログに何回もつきあっていただき、

ホントーに、ホントーに、ホントーに、ホントーにありがとさんです。

今回の特集では、たくさんの疾患が出てきました。

治療の選択肢の1つに、鍼灸も加えてもらえたらなぁ…と思います。

あぁ、しばらくは軽いノリのブログが書きたい………。

 

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