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カテゴリー:感覚

椎間板ヘルニアの鍼灸レシピ

2011年9月11日

前々回のブログのテーマは、<体のしくみあれこれ~背骨の構造>、

前回は、<椎間板ヘルニアってなんじゃらほい>。

ミニ特集っぽくなりましたね。

今日が最終回です。

今回も腰の椎間板ヘルニアについて話をさせていただきます。

何度も登場している、この手描き図。

横から見た腰の背骨(ねずみ色の部分)2つ。

2つの骨の間でクッションの役目をしている椎間板(肌色の部分)。

この椎間板が傷つき、一部分が外にはみ出し、腰の神経を圧迫し、

腰痛、下肢痛、下肢筋力の低下・しびれ・感覚障害などが生じます。

腰痛や下肢痛がいつまで経っても治らない、あるいはしょっちゅうぶり返し、

日常生活や家事、仕事に支障をきたしている…。

そのような症状の方が当鍼灸院に来られます。

ある部分が痛いと、その部位にあまり負担がかからないように、

体は無意識に別の部位でカバーします。

その期間が長ければ長いほど、

カバーしている部位も筋肉疲労がたまり、その部位も痛くなったりします。

また、持続した痛みや強い痛みは、

周辺の筋肉も緊張させてしまうことがあるようです。

当鍼灸院では、毎回、ご本人から詳細に症状を聞き、

ていねいに全身を触診し、今の体の状態を説明し、

その都度、鍼灸に使うツボや方法を決めます。

それぞれ、症状の程度や全身状態・体質は異なるので、

鍼灸治療方法、来院頻度、治療にかかる期間は様々です。

いきなり自分の足ですみません。

頑固な腰痛や下肢痛には、写真の灸頭鍼(きゅうとうしん)が効きます。

腰やお尻、脚のツボに行います。

鍼先にモグサをつけて燃やし、鍼刺激と灸の輻射熱によるダブル効果があります。

症状が重く、病院に入院していた方は、『家庭復帰』 『職場復帰』という

大きなゴールがあります。

元の生活に戻るには、どのくらいの体力や筋力が必要なのか、

把握することが大切です。

私は長いこと理学療法士(リハビリ)の仕事をしてきましたが、

腰に負担をかけない体にしていくためには、『セルフ・コントロール』もかかせません。

手作り小冊子『腰痛の話』をお渡しして、腰痛になりやすい生活習慣を見直し、

座り方、立ち方、歩き方、簡単な運動など、無理なくできそうなことを指導しています。

また、お一人お一人にあった、ストレッチング方法を載せた

手作り小冊子『あなたのストレッチ法』を見ながら、

筋肉の柔軟性を出すために、ストレッチの練習もします。

痛みが和らいでくると、ついついがんばって動いてしまいがち。

その後に痛みがぶり返したり、他の部位が痛み出し、

落ち込まれることもあります。

この腰痛や下肢痛の治り方は、一直線の上り坂ではなく、

らせん状の上り坂だと思います。

ときには、今の自分の体はちょっと前の自分より劣っているようにみえる。

それでも、最初の頃と比べたら、確実に上がっている…。

あせらずに…、あせらずに…。

椎間板ヘルニアってなんじゃらほい

2011年9月10日

『ヘルニア』って辞書で調べると、

『臓器の一部が本来あるべきところから逸脱した状態』のことだそうです。

『ヘルニア』には、椎間板ヘルニア以外に、横隔膜ヘルニア、

そけいヘルニア、脳ヘルニアなどがあります。

『椎間板ヘルニア』は、『椎間板の一部分がそこからはみ出す状態』ということですね。

小学校の理科室などで見たガイコツの背骨を覚えていますか。

椎骨(ついこつ)という骨が、上下に連結して背骨ができています。

首の椎骨は7個、胸は12個、腰は5個。

これは、腰の2つの椎骨を横から見た図。

上から見ると、椎骨の真ん中は空洞で、

その中を脊髄(せきずい)(神経のこと)が通っています。

脊髄は、脳から骨盤までずずずぃーっと伸び、

途中、枝分かれて、椎骨と椎骨の横の隙間を通り抜けています。

腰の部分であれば、

椎骨の隙間を通り抜けた脊髄は、

下半身の筋肉運動や感覚をつかさどる神経になります。

それも、腰の〇番目と〇番目の椎骨の間から伸びている神経が

動かす筋肉や、皮膚感覚の領域は決まっています。

あーっ、この説明、難しいっ!

しかーし、

これを理解していただくと、後で説明する症状のことがよくわかると思います。

先ほどの手描き図を見直してほしいのですが、

椎骨と椎骨の間のクッションの役目をするのが椎間板(肌色の部分)。

この椎間板が変性し、

外傷(外力)、労働、スポーツ、遺伝的要素などが加わって、

椎間板が傷つき、

椎間板の一部分が外にはみ出してしまうのが

『椎間板ヘルニア』。

椎間板の中で、ヘルニアになりやすいのは、腰の椎間板です。

今回は、鍼灸でも治療することのある、

腰の椎間板ヘルニアについてご紹介します。

前置きがひじょーに長くなりました。

すみませ~ん!

やっと本題の入ります。

腰の椎間板ヘルニアの症状としては、

腰痛、下肢痛、下肢の筋力低下やしびれや感覚障害など…。

腰のどの位置の椎間板が、上・下・内・外・右・左のどの方向へ

どのくらいはみ出し、どの程度、脊髄などの神経を圧迫しているか。

それによって、症状の現れる部位や程度、そして症状自体も異なります。

治療としては、

急性期は安静第一。

痛みを和らげるために、

鎮痛薬の服用。

硬膜外ブロック・神経根ブロックなどの注射・注入。

骨盤牽引。

装具療法(コルセットの着用)。

運動療法。

手術など。

症状などの程度によって、治療方法は異なります。

神経への圧迫の程度や症状の程度、日々の椎間板への負担度などにより、

治っていく過程も様々です。

はみ出した椎間板の一部分が自然に吸収されて、

神経への圧迫が減少すれば、症状も和らぎますが、

時間がかかることが多いようです。

筋肉疲労からくる腰痛とは質が違います。

当の本人は、根気強く治そう!という精神力が必要であり、

治療する側はご本人のくじけそうになる心のサポートも

大切だと思います。

久々に難しい内容のブログとなりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

次回は『椎間板ヘルニア』の鍼灸治療を中心に、

当鍼灸院の治療スタイルをご紹介します。

体のしくみあれこれ~背骨の構造

2011年9月09日

鍼灸師として、以前は理学療法士(リハビリ)として、

多くの方の体に触れてきました。

ヒトの体って、木に例えると、

胴体は幹で、手や脚は枝だなぁ…と常々思っています。

幹がプリンみたいにプニャンプニャンだと、枝は揺れてばかりで、

果実は熟する前に落ちてしまいそう…。

地面に着きそうなくらい長い枝が強風にたなびいている時に、

細い幹であればあるほど、幹自体も少ししなってくれたほうが

耐久性がありそう…。

頭の重みを支えつつ、胴体をしなやかに動かしたり、

動きを止めたりしている背骨と筋肉。

今日は、背骨に注目してみようと思います。

               *

背骨は24個の骨が上下に積み重なってできています。

じゃん!

これは、上から見た、腰の骨の1つ。

モンスターの笑い顔になっちゃいました。

真ん中の空洞(椎孔・ついこう)に脊髄(せきずい)という神経が通っています。

              *

じゃん!

これは、横から見た、腰の骨2つ。

2つの骨の間には椎間板(肌色の部分)があり、

背骨にくる衝撃を和らげる、クッションの役目をしています。

この絵には5本しかありませんが、

7種類の靭帯(じんたい)が、上下の骨をしっかりつないでいます。

椎孔(骨の真ん中の空洞)が連続して、筒状の空洞になっていますが、

それを脊柱管といい、

脳から脊髄が通っています。

この脊髄は枝分かれし、背骨の骨と骨の横の隙間を通って、

腕や脚の神経となります。

この背骨を支え動かしているのは、胴体にあるたくさんの筋肉。

これらの筋肉が協調して働いているので、

私たちは上からくる重力に対して屈することなく、

座っていたり立っていられます。

私たちが横になるまではこれらの筋肉は休憩できません。

すごいヤツです!

             *

先ほどの手描き図に出てきた椎間板。

この椎間板が痛んで、その一部が脊柱管や骨と骨の隙間にはみ出して、

神経を圧迫するのが『椎間板ヘルニア』。

次回は、この『椎間板ヘルニア』についてご紹介したいと思います。

よろしくぅー!!

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