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カテゴリー:更年期症状

特集~器官や臓器の症状に働きかけるツボたち⑤~脳・その2

2018年7月01日

脳の働きは、おおまかに6つ。

①反射、②感覚系の統合、③運動系の統合、

④自律機能の統合、⑤情動、⑥高次中枢神経系の統合。

前回のブログでは、①~③と、

それに関連のあるツボをちらっとご紹介しました。

今日もかなり難しい話になります。

???なところは、バシバシ読み飛ばしてください!

 

 

脳の働き④~自律機能の統合

 

 

心臓のポンプ作用で送り出された血液は、全身の血管を巡る。

呼吸で得られた酸素も血液とともに、全身の血管を巡る。

全身の細胞は、血管を流れる酸素を取り込んで、エネルギーをつくる。

だから、心臓の働きや、呼吸器の働きは、

生命を維持するための大事な機能なんだなぁ…。

 

 

また…、

口から取り込んだ飲食物は、胃で消化され、

腸でさらに消化。

そして、エネルギーとして必要な物は腸から吸収され、

不必要なものは便となり、体外へ送り出される。

だから、消化器の機能も生命を維持するための

大事な機能なんだなぁ…。

 

 

このような生命の維持に必要な機能のことを

『自律機能』という。

自律機能は自律神経によって無意識に調整されている。

 

 

例えば…。

ヒトは日中活動し、夜間休息する動物。

2つの自律神経のうちの1つ『交感神経』は、日中優位に働く。

どんな働きかというと、

日中、体温や血圧、心拍数などを高め、活動しやすい状態にする。

自律神経のもう1つ『副交感神経』は、夜間優位に働く。

夜間、体温や血圧、心拍数などを下げ、

リラックスしやすい状態にする。

 

 

日中活動し、夜間休息するという『体内時計』のリズムは

自律機能の1つであり、

自律神経はその調整をしているんだなぁ…。

 

 

 

脳を縦に割り、内側から見た右脳。

脳の奥にある『視床下部 ししょうかぶ』が、

体内時計のリズムを発生させる。

 

 

夜更かしや朝寝坊が続くと、この『体内時計』が乱れ、

不眠のきっかけになることがある。

寝る直前まで難しい作業をしたり、考え込んでいると、

脳は緊張し続け、

リラックス・モードにする副交感神経が優位にならず、

活動・モードにする交感神経が優位になり続け、

眠れない…。

だから、不眠には脳をリラックスさせることが大切!

 

 

 

 

頭頂にある『百会 ひゃくえ』。

百会の前後左右1寸(=親指の横幅ぶん)にある『四神聡 ししんそう』。

短鍼やツボ押しで脳をリラックスさせ、

不眠の解消をはかる。

 

 

首こりや肩こりが激しいと、脳への血流がとどこおり、

不眠の要因にもなるので、

それらを解消するのも、とーっても大事だよ~ん。

 

 

生命維持に必要な『自律機能』の1つに、『ホルモン』がある。

ホルモンは、脳の下垂体(かすいたい)、甲状腺、副甲状腺、膵臓、

卵巣、精巣などから分泌される。

分泌されたホルモンは血液とともに血管を巡る。

Aというホルモンをキャッチできるのは、Aの受容器をもった臓器だけ。

ホルモンを受け取った臓器は、ホルモンに託された指令に答える。

ホルモンの指令は様々で、生体機能(成長、生殖、代謝など)の調整にかかわる。

 

 

 

例えば…、

女性ホルモンが卵巣から分泌されることによって、

卵巣の中の卵胞(らんほう)で卵子がつくられ、

妊娠が可能になり、生理も起こる。

 

 

視床下部の下にある下垂体(かすいたい)。

ここから分泌されるホルモン、

『黄体(おうたい)形成ホルモン』と『卵胞(らんほう)刺激ホルモン』は

卵巣に働きかけ、

女性ホルモンの産生と分泌を促す。

つまり、脳にある『下垂体』が、『卵子をつくる』『生理を起こす』ときの司令塔なんだなぁ…。

 

 

下垂体の上にある、視床下部。

ここから分泌されるホルモン『ゴナドトロンピン放出ホルモン』が、

下垂体に働きかけ、

下垂体の『黄体形成ホルモン』と『卵胞刺激ホルモン』の

産生と分泌を促す。

つまり、脳にある『視床下部』が最高・司令塔なんだなぁ…。

 

 

うっ、うっ、説明が難しすぎる…。

でも、めげずに書くぞぉー!

 

 

何も考えずにやってくる生理は、子宮や卵巣だけでなく、

脳やホルモンがかかわっている。

だから、生理痛や生理不順、不妊、更年期症状など

婦人科の症状を改善するときに、

脳をリラックスさせることも大切だと思う。

 

 

 

 

脳をリラックスさせるために、頭にあるツボだけでなく、

下腹部や脚にあるツボもコトーは使うなぁ~。

画像の赤矢印は、おへそにある『神闕 しんけつ』というツボ。

おなかにはたくさんのツボがあるよ~ん。

 

 

うっぎゃぁ~~~、

脳の働き④だけで、こんなに書いちゃった…。

脳の働き⑤と⑥は次回にするよん!

この特集、いつ終わるんだろうか…。

気長におつきあいください!

 

更年期の不調と鍼灸治療~後編

2016年4月09日

前回のブログでは更年期の不調の原因と諸々の症状について、

今回は鍼灸の治療方法について、ご紹介!!!

 

 

更年期にあらわれる症状は、

腰痛、肩コリ、関節痛。

頭痛。

老眼。

疲れやすい、だるい。

めまい、耳鳴り。

肌の乾燥、かゆみ。

食欲不振、便秘、下痢。

イライラ、怒りっぽい、ゆううつ、落ち込み。

不眠。

などなど。

多岐に渡る。

 

 

当鍼灸院では、あらわれている症状1つ1つに対して治療する。

例えば…。

突然、顔からだらだらと汗が流れ、顔がほてる。

でも、下半身まで熱くなることはなく、

むしろ足は冷えている『冷えのぼせ』。

そんなときは血の巡りを整えるツボに鍼とお灸をして、

下半身を温め、エネルギーが全身を巡るように調整する。

 

たくさんの症状があらわれても共通する点があり、

使用するツボを絞り込む。

また、ツボの効能は1つとは限らず、

たくさんの効能を持つ万能ツボがあり、それを使うこともある。

 

 

鍼とお灸の強みは、体だけでなく心の不調も整えられること。

今までは気にもとめなかったことにひどく落ち込んだり、

イライラしたり、怒りっぽくなったり、急に悲しくなったり…と、

感情のコントロールができないときにも、

鍼とお灸は、優しく気持ちを整える…。

 

 

更年期の不調のきっかけは、前回のブログで説明したとおり、

卵巣機能低下によるエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量の低下。

急激にエストロゲン量が減ると、

エストロゲンが作用している臓器も調子を崩し、

症状としてあらわれちゃう。

 

 

老化を止めることはできないが、

急激にエストロゲン量が落ちないように、

卵巣に働きかけたい。

 

 

kidney_meridian_yk_001

そこで登場するのが『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』。

足の裏にあるツボ『湧泉 ゆうせん』から始まり、

脚の内側と体幹前面を上向し、

鎖骨下縁にあるツボ『兪府 ゆふ』で終わる。

この経絡は、五臓六腑の『腎』にもつながっている。

 

 

東洋医学の『腎』は、西洋医学の『腎臓』と若干働きが異なり、

成長と老化に深くかかわっている。

『腎の機能が衰えると、他の臓器の機能も衰えてくる…。

腎の働きを底上げし、卵巣機能の急激な衰えをくいとめる。』

これは東洋医学独特の考え方。

足少陰腎経の上にあるツボに鍼やお灸をして、

腎、卵巣にエネルギーをおくる…。おくる…。おくる…。

 

 

更年期のつらさは、なかなか周囲には理解してもらえない。

「女って大変だなぁ~」と男性は他人事に思っているかもしれないが、

男性の更年期症状もある。

家族や職場などでの理解が広がれば…と思う。

 

 

さーて、おまけの話。

ずっと大事にしている本がある。

 

 

2016_04_09_001

笠智衆写真集『おじいさん』。

笠 智衆(りゅう ちしゅう)。

俳優。

熊本県出身。

下積みが長く、小津安二郎監督に見いだされ、映画デビュー。

山田洋二監督の映画『男はつらいよ』では、

お寺の住職『御前様』役で全作45本に出演。

86歳には黒沢明監督の映画『夢』に出演。

映画館の大スクリーンに映し出された笠氏が、

花笠をかぶって満面の笑みで一心に踊りを舞う姿は

圧巻だった。

 

 

この写真集では、

「人生、いろいろあるけれど、捨てたもんじゃない。楽しいもんだよ。」とでも

語りかけるように笠氏が笑っている…。

更年期のコトーはまだまだ108つの煩悩があるけれど、

老年期を迎える頃には、笠氏のように余計なものがこそぎ落とされた笑顔で

人生を楽しんでいたい…。

 

更年期の不調と鍼灸治療~前編

2016年4月03日

2016_04_03_001

 

 

更年期は、卵巣機能が減退し始め消失するまでの期間で、

閉経の前後5年間。

日本女性の平均閉経年齢は50.5歳だから、

更年期は45~55歳頃。

 

 

卵巣機能が低下すると、そこから分泌されるエストロゲンという

女性ホルモンの量も減ってくる。

エストロゲンは、生理や妊娠にかかせないホルモン。

ボスである脳の下垂体(かすいたい)は、その変化を察知して、

「こらっ! 卵巣! しっかりホルモンを出せ!」と命令を託して、

卵胞刺激ホルモンを大量に卵巣に送る。

 

 

このホルモンを受け取った卵巣は、

「きついっす…」と心の中でつぶやきながら、

エストロゲンを一生懸命分泌するが、

やがてその命令に答えられなくなる。

すると、脳の下垂体が、

「えらいこっちゃぁ~、えらいこっちゃぁ~、

卵巣のヤツ、無視しているぞっ!」と混乱し始める。

 

 

下垂体は自律神経のボスでもある。

混乱は連鎖し、自律神経も調子を崩し始める。

自律神経はいろいろな臓器の機能を調整している。

そのため、自律神経の不調はいろいろな臓器に影響をあたえる。

 

 

そーんなわけで、

閉経前後に卵巣機能が落ちると、

卵巣から分泌されるエストロゲンの量も減る。

そのために脳の下垂体が混乱して、

自律神経が調子を崩すと、

血の巡りが悪くなり、

体温や発汗の調整機能が乱れ、

ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・大量の汗)や、

手足の冷え、動悸などの症状が出ることもあるんだなぁ~。

 

 

他にあらわれる症状としては、

腰痛、肩こり、関節痛。

頭痛。

老眼。

疲れやすい、だるい。

めまい、耳鳴り。

肌の乾燥、かゆみ。

食欲不振、便秘、下痢。

イライラ、怒りっぽい、ゆううつ、落ち込み。

不眠。

などなど。

 

 

更年期の不調は、仕事、子育て、夫婦関係、介護など

社会や環境の中でのストレスの程度や、

本人の気質、体質も影響し、個人差が大!

不調を感じない人もいれば、寝込んでしまう人もいる。

 

 

コトーの場合、

不調を感じないわけではないが、寝込むほどでもない。

体力や筋力が落ち、筋肉疲労の回復も遅くなった…。

ははぁ~ん、エストロゲンが減っているのかな…。

1年前から運動をし始めた。

 

 

ド近眼なので普段は眼鏡をかけているが、

手元の細かい文字を読むときは眼鏡をはずしたほうが

よく見えるようになった。

眼鏡屋に相談に行くと、

「手元で作業をしたり、本を読むとき用の眼鏡を作ったほうがいいかもしれませんね。」と、

ずばり言われた。

老眼鏡かぁ…。

今、作りたての眼鏡でこのブログを書いている。

楽な気がする…。

 

 

「肝心なのは、更年期であることを受け入れることよ。」

大先輩は口々に言っていた。

自分の老いを認めるってことか…。

眼鏡をかけ替える度に思い知らされるなぁ…。

 

 

次回は、『更年期の不調と鍼灸治療~後編』。

更年期にあらわれる症状に対しての鍼灸治療をご紹介します。

よろしくです!

 

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